ブログでは大変ご無沙汰しております。1年半ぶりでしょうか?さて、10月上旬に
「石川県老舗旅館」
「天満天神繁昌亭・昼席」
「DOTONBORI NIGHT FUSION」
という3つの場所に出演しました。お届けするショーの軸は同じなのですが、それぞれの場所に応じてショーを調整しています。
「石川県老舗旅館」
こちらのイベントは、30分ショー×2組、全体で1時間のショーになっています。お届けするのはいつものショーなのですが、自身の担当箇所が前半か後半かで微妙に内容を調整しています。
前半ならば、
いかに後半のショーへの期待を残して
自身のショーをまとめるか?
後半ならば、
いかに前半のショーの流れを引き継いで
自身のショーを展開していくか?
お届けする演目自体は同じなのですが、30分のショー2つが1つにつながるような工夫をしています。
「天満天神繁昌亭・昼席」
上方落語の定席、大阪天満宮のすぐ隣にあります。天満天神繁昌亭の昼席では、1週間単位で出番をいただきます。
今回から衣装を着物、音楽をお囃子さんの生演奏にしまして、寄席ならではの雰囲気でお届けしています。
色物と呼ばれる私の持ち時間は、舞台準備・撤収を含めて10分間。ちなみに舞台は土足禁止で、足袋や靴下で出演しています。日曜夕方の番組「笑点」の演芸コーナーの方々も、足袋や靴下の方が多いことにお気づきでしょうか?
話を戻しまして、こちらで求められているのは公演のアクセント。物語を想像しながら楽しむことが主となる落語の間に対して、色物には視覚的に面白いものが求められます。
何度か出演させていただいて、大筋は寄席になじんできている気がするのですが、まだまだもっとしっくりくる流れがありそうで、出番をいただく度に出演1回1回の中で模索しています。
「DOTONBORI NIGHT FUSION」
今年7月から来年1月にかけて道頓堀で開催されているライブイベント。インバウンドのお客様も巻き込みながらのノリノリな30分のショーケース。ここの特徴は、自身の出番であるソロパートがとても短く、2分間の指定楽曲での演技。よく同業の方にも「2分で何をやっているのですか?」と聞かれます。
出番はショー全体の真ん中あたり。指定楽曲の雰囲気は、しっとりめの雰囲気からスタートし、加速度的に盛り上がるパートを機に、ラストはノリノリの雰囲気に。全体の雰囲気を考えると、ショーのテンポの変わり目にあたりますので、そこも意識してソロパートをお届けしています。
私のショーとは真逆の空気感ですので、そこに自身の持ち味を溶け込ませていくのはとても貴重な経験です。
10月上旬にお世話になった3つの現場を例に、現場に応じたショーの調整の様子を綴りました。ショーは個人戦であるように一見思われがちですが、イベント全体で俯瞰するとチーム戦であることが多いです。
お客様がイベント全体を体験していかにお楽しみいただけるか?を意識しながら、自身の持ち場を果たすことが重要になってきます。実際、普段私1人で余興を担当するときも、時には、イベント会場から漏れ聞こえる声を控室から聞きながらイベント会場の状況を把握し、少しでもイベントの流れに乗った唯一無二のステージをお届けできるように心掛けています。
今年もあと2か月と少し。まだまだいろんなイベントに出演させていただく予定です。